Press
プレス

制作会社自らが作品をエントリーすべきなのは何故か?
LIAにエントリーして相応の評価を得よう

2016.8.24 ニューヨーク

アワードへのエントリーを検討する際、代理店が作品をエントリーしてくれていれば、その作品に関わった制作会社、ポストプロダクション会社、編集プロダクション、そして音楽制作会社の皆さんは、自分達もエントリーする必要はないと考えがちです。

LIAに同じ作品を複数エントリーする必要はない・・・当たり前のような気もします。

広告に関するアワードの世界では、アイデア自体を評価することが中心となっており、制作過程を評価する形にはなっていません。しかし今日、広告が作られる過程は大変に進化しており、また、不可能を可能にすることを前提としたアイデアを実現するため、多くの個人のスキルと専門的技術が必要となっているのです。

「代理店がLIAに作品をエントリーする際、制作会社、ポストプロダクション会社、編集プロダクション、そして音楽制作会社の目線に立った部門にエントリーするとは限りません。その作品の技巧や特殊技術については全く審査しない部門にエントリーしてしまうこともあるのです。」とロンドン・インターナショナル・アワーズのプレジデントのBarbara Levyは話します。「LIAでは、プロダクション、ポストプロダクションそしてミュージックビデオについて審査する審査員と、ミュージック&サウンドについて審査する審査員は全く別だということは、あまり知られていないのかもしれません。どちらの審査員も、世界でトップの制作会社幹部、ポストプロダクション会社幹部、プロデューサー、ディレクター、音楽デザイナーや作曲家といった最高の顔ぶれで構成されています。」

では、制作会社やポストプロダクション会社は何故自分達の作品をLIAにエントリーする必要があるのでしょうか?

Great Gunsの創設者で、過去にはLIAで審査員を務めたこともあるLaura Gregory氏は次のように述べています。「審査に自分達の時間と情熱を注ぐ世界的に名の通った審査員の皆さんのクオリティは驚異的と言えます。彼らに作品の存在を知ってもらうためだけでもエントリーする価値があるでしょう。クラフトカテゴリーはまさに、クラフト(技能を持った人々)によって審査されるクラフト(技巧)なのです。」

「LIAはあらゆる形のクリエイティビティを認め、あらゆる分野におけるスキルと芸術性を評価しているのです。」とThe MillのECDであるNeil Davies氏は話します。「仲間に認められること自体、表彰されることと同じ意味を持ちます。ですが、中心となるべきは自分達の業績を認めてもらうため一生懸命にプロジェクトに力を注ぐチームの存在なのです。The Millで働く我々にとってアワードとは、チームが輝かしい成果をあげるため絶え間なく努力した証であり、ひとつひとつの作品をより良いものにしようと努力し続けさせてくれる原動力なのです。」

「これら素晴らしいアイデアは、大変多くの労力が費やされた結果実現しています。私達はそれらの技巧や技能を認め、賞を与えなければなりません。技巧や技能面で関わった人々が相応に評価されるようにしなければならないのです。代理店は全てのクリエイティブ・クレジットを入力するよう委任されているわけではありませんので、代理店に関連するクレジットしか入力しないことも多々あります。」とBarbaraは言い添えます。

「制作会社やポストプロダクション会社の皆さんが、Ogilvy GermanyのStephan Vogel氏が言う“最も壮観で最も名声のある彫像”を自分達のものにするには、自分達で制作した作品を自分達でエントリーする必要があるのです。」

2016年度LIAは、まだエントリーを受け付けています。初めてエントリーされる方も、既にエントリーを済まされている方もエントリーしていただけます。審査は、10月6日から10月14日までラスベガスで行われます。各部門審査終了毎にショートリストが発表され、11月2日には受賞者が発表されます。詳細についてはLIAのウェブサイトをご参照ください。


Press TOP